頭皮のかゆみは男女問わず、多くの人が一度は抱えたことのある悩みです。統計では5人1人がかゆみを経験したことがあるとか。
しかし頭皮の痒みがなぜ起こるのか、その原因をしっかりと把握している人間は非常に少ないです。
自分の頭皮環境を知り、かゆみの原因を知り、自分にあった正しい対策方法を知ることが大切です。
目次
頭皮のかゆみの原因
まずは自分の頭皮がかゆい原因を知ることが大切です。
なぜなら原因によって対策や解決策がまったく異なるからです。
ご自身の努力で解消することが出来る症状もあれば、薬や病院などで診察してもらったほうが良い場合もあります。
ではかゆみの原因を知り、それに合った対策方法を知りましょう!
かゆみの原因① 頭皮の乾燥
お肌が乾燥するとかゆくなることがありますよね。頭皮が乾燥するとバリア機能が低くなり、外部からの刺激に敏感になります。
そうすると頭皮にかゆみの症状がでます。乾燥を抑えるには室内の湿度を高めるなど対策が必要です。
もしくは保湿ローションなどを使い外部から潤いを与えるのも効果的ですね。
かゆみの原因② ワックス&スプレーの洗い残り

ワックスの洗い残しはかゆみの原因に
ワックスやヘアスプレーといったスタイリング剤が頭皮に痒みを引き起こすこともあります。
特に男性に多く、スタイリング剤をシャンプーできちんと洗い落とせないことなどが原因に繋がります。
シャンプーをする前にしっかりと予洗いし、いつもより丁寧にシャンプーをすることで対策しましょう。
それでも原因が解決しない場合、ワックスやスプレーを付けない、スタイリング剤の量を減らす、頭皮に直接付かないようにするなどの対処が必要です。
アドバイス
筆者である私がフケと痒みに悩んでいた時の経験から男性にアドバイス!
ワックスやスプレーを付けた日のシャンプーは2度洗うようにしましょう。一度目はしっかり洗髪するのではなく、髪の毛だけを洗うイメージで20秒くらいシャンプーをします。
二度目はいつものように頭皮をマッサージしてあげながら洗うことで、かゆみを予防できますよ!
ただしシャンプーのやりすぎは頭皮を傷め、乾燥やかゆみの原因にもなってしまうので注意しましょう。
かゆみの原因③ シャンプー剤の選び方
よくあるのが「シャンプーの選び方」を間違えている方です。
一般的に市販されているシャンプーで最も多いのが「高級アルコール系シャンプー」というものです。
高級アルコール系シャンプーは、ラウレス硫酸Na/ラウリル硫酸Na/スルホン酸という成分を、シャンプーの洗浄成分としたシャンプーの総称であり、洗浄成分が強く泡立ちが良いのが特徴です。
しかし、このシャンプーはかなり洗浄力が強く、余分な皮脂まで洗い流してしまうことがあることで有名です。皮質は頭皮を乾燥から守り保湿する役割があり、適度な皮脂は頭皮に必要なのです。
頭皮に低刺激で優しく良いのはアミノ酸系シャンプーです。
アミノ酸シャンプーは洗浄成分にアミノ酸を配合した、アミノ酸系界面活性剤を使用しているので敏感な頭皮の方におすすめです。
→フケやかゆみに効くアミノ酸シャンプーってどんな効果があるの?メメリットや特徴を紹介!
かゆみの原因④ シャンプーの間違ったやり方
シャンプーを間違ったやり方で行うと乾燥をまねき、結果的にかゆみの原因になることがあります。
よくあるパターンは2つ
- シャンプーの回数
- 頭皮にダメージのあるシャンプーの仕方
1.シャンプーは回数はお風呂に一日2回以上はいる方に多く、日に何度もシャンプーをすることで頭皮を保湿する皮脂まで洗いながしていたりするのが原因になります。
2.頭皮にダメージを与える洗い方。これは強くシャンプーをしすぎていたり、シャンプー剤を直接につけ泡立てることです。強い刺激は頭皮の未熟な角質を剥がしてしまい、かゆみに繋がります。
シャンプーは手のひらでよく泡立て、手のひらで優しくマッサージしながら洗髪しましょう。
かゆみの原因⑤ アトピー性皮膚炎
頭皮に黄色かさぶた、血混じりのかさぶたがある方はアトピー性皮膚炎によるかゆみかもしれません。
アトピー性皮膚炎は肌のバリア機能が弱く、外部からの刺激でかゆみが生じることがあります。紫外線や洗浄力の強いシャンプーなどがかゆみの原因になることもありますね。
自分がアトピー性皮膚炎かもしれない、と思われた方は皮膚科などで専門的に診察なさるのがいいでしょう。
自分で対処しようとするとかえって悪化する可能性がありますので。
かゆみの原因⑥ ストレスによる頭皮環境の悪化
頭皮のターンオーバーが正常に行われないことでかゆみが現れることがあります。
約28日の周期で人間の皮膚は常に新しい皮膚に生まれ変わっていっています。これをターンオーバーといいます。
もちろん頭皮も皮膚の一部でありターンオーバーが行われています。
しかしストレスが原因でターンオーバーが乱れてしまうことがあります。正常に角質が剥げずかゆみの原因になることがあります。
ただ今の世の中「ストレス社会」いわれることもあり、完全にストレスを無くすことは難しいですよね。
日々の生活の中で少しでもストレスフリーになるよう心がけ、自分の心と体をいたわってあげましょう。
かゆみの原因⑦ 季節的な要因
季節の変わり目や冬に限って、頭皮にかゆみが出る場合、季節的なものが原因かもしれません。
冬は湿度がさがり肌が乾燥しがちです。季節の変わり目は皮膚が温度差や湿度差に順応しきれず荒れてしまうこともあります。
もちろん頭皮も例外ではなく、季節的な要因をうけます。
対策方法は難しいですが、頭皮を保湿し負担が掛からないようにするなど頭皮ケアを怠らずにしましょう。
頭皮のかゆみに伴う症状
では頭皮のかゆみを対処せず放置したり、掻きむしってしまうとどうなるのでしょうか。
頭皮のかゆみから起こる様々な頭皮トラブルを紹介します。
フケの発生
頭皮がかゆいと、分かっていても掻いてしまうことがありますよね。
しかし頭皮をかくと角質を傷つけてしまい、フケが発生する原因になります。
一度掻き癖がついてしまうとなかなか治らず、角質より下の皮膚層を傷つけてしまうこともあります。そうするとカサブタや出血に原因にもなります。
私がフケとかゆみに悩んでいたとき
頭皮をかく→フケが出る→さらに痒くなる→また掻きむしる
という感じで負の悪循環になっていました。実際にこういう方も多いんじゃないでしょうか?
さらに、私は場合寝ている間に無意識で掻きむしることが多く、頭皮の状態が良くなるまでかなりの時間を費やしました。
皆さんは頭皮のかゆみが出たら、すぐに対策をとりましょうね汗
抜け毛・薄毛のリスク
フケだけではありません。頭皮のかゆみは抜け毛・薄毛の原因にもなりかねません。
頭皮を掻くということは頭皮にダメージを与えるということです。
頭皮にダメージが蓄積されると、毛根の抜けやすく抜け毛に繋がり、結果的に薄毛にもなりますよね。
男性だけでなく、女性にも薄毛や抜け毛は深刻な問題です。お洒落に髪の毛はかかせませんもんね♪
しっかり頭皮ケアを行い抜け毛の予防をしましょう。
自分で出来るかゆみの原因、対策方法
では「自分で出来る対策方法」を紹介していきます。
直接頭皮を掻かないようにする
一番カンタンな対策ですが「直接手で頭皮をかかない」ようにすることです。
ただこれが一番難しいですよね。掻かないように出来るんだったらとっくにやってるわ!って話ですし。
しかし頭皮がかゆいからといって掻くのはNGです。
掻くことで頭皮が荒れ、さらにかゆみを誘発してしまいます。
頭皮マッサージで血行促進
頭皮マッサージは頭皮の血行促進を促し、かゆみに効果があると言われています。
シャンプーやトリートメントをしながらであったり、お風呂上がりに頭皮をマッサージすることは非常に効果的です。
ただし、力を入れすぎて行ったり、長時間マッサージすることは逆効果につながるので注意が必要です。
本格的なマッサージをしたい場合、美容室などでヘッドスパを予約するもの一つの手ですね。
保湿ローション・化粧水を使い保湿する
頭皮の乾燥が酷く、それが原因でかゆみが出る場合は外部から保湿するのは非常に効果的です。
最近では低刺激にこだわった頭皮専用のローション、化粧品なども発売されています。
ただし、頭皮は皮脂腺が非常に多く、おでこの倍以上あると言われています。
保湿クリームなどを使用する場合、油分が多すぎると毛根につまる可能性があります。
なので保湿ローションなどを選ぶ場合、油分が多すぎないものを選びましょう。
市販薬で対処する
かゆみが酷く、もう頭皮がボロボロ…という場合は市販の皮膚用の塗り薬を使いましょう。
ただしステロイドが含まれる塗り薬はオススメできません。使う場合できる限り短期間の使用にとどめましょう。
もしくは皮膚科で診断してもうらなどの行動が必要ですね。
私も以前、3個ほどの皮膚科に行きましたが結局のところ治らず、シャンプーを変え徹底的に保湿することで解決したので、人によるところが大きいところ…
肌質にもよるので一度は皮膚科で見てもらうのをオススメします!
まとめ
いろいろな肌質があるように、頭皮も人それぞれ原因と対策が違います。
まずはなぜ、頭皮がかゆくなる原因をしり、自分にあった対策方法を見つけることが大切です。
一度痒みがでて掻きむしってしまうと、そう簡単にはなおりません。あせらず辛抱強くいくことが大切です。